第16章 完治無き卒業へ向けて
あざ治療の道のりは長く、多くの場合、病気が完全に治る「治癒」ではなく、一時的に症状が落ち着く「寛解」の段階に達することが治療継続判断のポイントになる事が多いです。
息子のあざ治療でも完全な消失という「治癒」を望むよりは、あざが目立たなくなる「寛解」の状態を目指すことにしました。治療の過程で、私たちは「寛解」の意味とその重要性を学びました。レーザー治療であざが一時的に消えたり薄くなったりすることは、治癒ではなく、あざが再発する可能性がある状態を意味し、紫外線対策や定期的なチェックを継続して行うことが不可欠です。
医療の道には「増悪」という言葉もあります。
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