07．告知と直面する合併症の現実

第７章　告知と直面する合併症の現実

「腫」と聞いて、私たちはまず「腫瘍」という言葉を連想しました。特に子どもが誕生して間もない時に、この言葉は私たちに大きな不安をもたらしました。小児科での最初の診断では、医師は「これは私の専門外ですが、恐らく単純性血管腫だと思います」と説明されましたが、はっきりした診断ではなく、予見の言葉に過ぎませんでした。

大学病院で受けた診察で、「単純性血管腫で間違いない」という確信を持った診断を受けたとき、私たちは一筋の光を見たように感じました。しかし、その後にわかったのは、「単純性血管腫」という病名は、私たちがこれまで理解していた「あざ」とはまったく異なるものだという事実でした。血管腫は文字通り血管の腫れた状態を指し、皮下脂肪の下まで毛細血管が広がっています。

赤いあざの正体は、