第2章 初めてのご対面、不安の始まり
「はーい、赤ちゃんですよー、おめでとうございま〜す!」
看護婦さんの明るい声が病室に響きわたりました。
両親と子供たちが一斉に振り返り、「かわいいね!」と歓声を上げました。新しい家族の一員の姿を見て、喜びがみんなの顔に浮かんでいるのがわかります。
しかし、看護婦さんの次の言葉が、その喜びに少しの影を落としました。
「先ほどもお伝えしましたが全身の広範囲、こことここ、それから、ここやここにもと多数のあざがありました。後に先生が来て詳しいお話があります。」
両親も私も、同じ反応を示しました。「蒙古斑?みたいなものでしょう?」
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